2025年8月現在で法人5期目を迎えた(株)同期起業(仮名)ですが、そもそも私たちが起業した理由やその経緯と創業当初についてご紹介しますね。
起業のきっかけ
私たちが現在の会社を起業したのは、現代表であるT社長が社内の新規事業制度の応募意思がきっかけでした。
ここでいう社内とは私たち同期となった新卒入社した会社のことです。その会社は今や知らない人がいないくらい有名な会社なのですが、どこかベンチャー気質のある会社で、チャレンジ精神のある社員が新規事業を立案して、審査を通れば実際に予算を与えられ事業化をする新規事業制度というものがありました。
新規事業制度に応募する意思を固めたT社長ですが、実はその制度は1人では参加できず、4人以上のメンバーで参加することが条件でした。
メンバー探しをどうしようかと思ったT代表は配属先の部署が同じ「R氏」という同期を通じて、H氏(ケン)、S氏(S平)、そしてもう1人の同期女性と出会い、チームを組むことになりました。ケンとS平、同期女性は関西出身の同じグループで、正直なところ「なんか面白そう」という軽いノリで参加したようです。
このメンバー探しにもストーリーがあるのですが、また思い立った時に書き殴ることにします。
お気づきかかと思いますが、このブログの筆者(I氏)は実はメンバーに含まれておりません。そもそもこの時期にはT社長とS氏(S平)のことは知りもしませんでした。
筆者(I氏)と繋がりがあるのは、当時同じ部署だったH氏(ケン)のみです。おいおい現会社(同期起業)にジョインすることになる筆者ですが、また今度の機会に詳細は記することに。
起業の理由
さて、本題となる起業の理由についてですが、先ほど述べた新規事業制度において、チームは社内選考を勝ち進み、最終選考まで残るほど注目を集めました。
しかし、結果は惜しくも落選。理由は仮に事業が成長したとしても事業の規模が小さいことが理由でした。(実は新卒の会社は大企業すぎて、我々が検討した事業領域では収益に貢献しないと、、、)
そして後日、打ち上げでのメンバー間のやりとりがすべての始まりでした。
ケンが「なんやねんこれ、やってられへんわ」とぼやき、S平が「逆に自分たちでやったほうがおもしろいんちゃう?」と笑い、T社長は「なら、自分たちでやろう」と決意。このやり取りが現在の同期起業の会社の礎となる会社(仮にMF株式会社と呼びます)の設立につながります。(実は起業した会社は現会社(同期起業)とは異なります。この辺の詳細も別記事で解説できればと思います)
T社長はノリで判断するようなヒトではないため、事業内容には自信があり、自分たちでもやっていけると確信していたとのこと。
MF株式会社ではなぜかケンが代表を務め、T社長は経営戦略と現場実務を担当しました。ちなみにS平の担当は元々部署が営業であったことから、営業兼マーケティング担当ということに。
創業初期について
そんなこんなで起業したわけですが、起業といってもいきなり新卒の会社を辞めて起業したわけではなく、副業としてスタートしました。
事業内容は、既存のECにAIやデータ分析を掛け合わせた新しい販売モデル。しかし、全員がEC運営や広告運用の経験に乏しく、知識はゼロからのスタートでした。
ネット販売や集客のマーケティング手法など、全てが手探りの状態。まずは情報収集から始める必要がありました。
副業のため、活動できるのは平日の夜か土日。日中は本業に追われ、夜はオンライン会議、休日も倉庫代わり兼自宅のケンの部屋で作業。ケンの部屋は普通の1人暮らしの1Kの25㎡程度の部屋のため、周囲には商品が詰まった段ボールが積み上がり、まさに“スタートアップ感”あふれる環境でした。
T社長は「この切り口なら絶対に勝てる」と戦略を描き、ケンは「広告回すのもしんどいな」とぼやきながらタスクをこなしていたが、S平は職場が関西ということもあり、2人に比べて作業量が少なく密な連もとれない状況でした。
EC事業に興味のない人は知らないかもしれませんが、当時は「BASE(ベイス)」というネットショップを開設して販売していました。「BASE(ベイス)」とは個人が簡単にネットショップを開けるというプラットフォームなのですが、今から考えれば本気でEC事業を展開する会社が選択するネットショップではありませんでした。
そこから始まったのかと、スタートアップらしい話ではありますね。
初めての広告出稿ではクリックは取れたものの購入にはつながらず、集客の難しさを痛感。その一方で、SNS経由で複数件の注文が入った時は全員が手応えを感じました。
初めて注文が入った時のエピソードや詳細な経緯はまた別の記事にしたいと思います。
在庫管理や配送トラブル、販売価格(利益計算)など、新たな課題も次々に発生。それでも「信じて前に進むしかない」という想いで、限られた時間と経験の中で試行錯誤を重ねていきました。この挑戦が、やがて大きな転機へとつながっていきます。
さいごに
こうして振り返ってみると、すべての始まりは、ひとりの同期のチャレンジ精神と、仲間の「なんか面白そう」という軽い一歩からでした。社内制度に挑戦し、悔しさをバネに、自分たちの手で理想の事業を形にしていく過程は、決して平坦な道ではありません(今もその道中です)が、それでも前に進み続けた日々が、今の私たちの原点となっています。
1Kの部屋に詰まったダンボール、深夜のオンライン会議、不慣れな広告運用に戸惑った日々――そのすべてが、かけがえのない経験であり、いま振り返ると貴重なスタートアップの足跡になってます。
このブログではまだ書ききれないエピソードもたくさんありますが、一つだけ確かなのは、「自分たちでやってみよう」と踏み出したあの日の決断が、未来を切り開く力になったということ。今後もその原点を忘れずに、挑戦を続けていきたいと思います。
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